「変わってるね」は褒め言葉

一部上場の大企業を辞めて起業したCEOの戯言

人間は思ったほど進化していない

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めまぐるしく進化していくITや医療業界ですが、一方で我々人間はそんなに進化しているか。

ITによって記憶は人間の外部(クラウドなど)に追い出す事ができた。携帯やネットワークの進化で距離と時間も圧縮できるようになった。便利な世の中になったもんだ。ここまでは同意する。

しかし、一方でそれらを使う人間は結局は手足と頭と五感、アナログである。
ムーアの法則のように頭の中の処理速度があがるわけでもなく、むしろ外部に頼りすぎて退化してきてないか。ほら、漢字や道路をすっかり忘れてしまったり。

右アクセル、左ブレーキというたった2択すらも肝心なときに間違ってしまう脆さ。

解像度がどんなに上がろうが分析能力が上がろうが、見る人間の視力はどんどん退化してきている。タッチパッドになっても人間の指の動作という意味の分解能はさほど高くはない。

ITの力で人間の本来のポテンシャルを拡張したり、失ったものを補填しようという試みは賛成する。

しかし、結局は人間が使うのだという事、人間はそんなに進化してない、むしろ退化してきていることをそれぞれが知っておいたほうがいいのではないかと思う。

話がずれるが、先日某テレビ番組でどっかの教授が「晩婚なのはいいが、子供を生むということを望むのであれば、早い方がいいに決まっている。いくら医療が進んだとはいえ、女性の身体がこの数十年で急に高齢出産に対応できるようになったわけではないのだから」と言った。
批判されそうな発言ではあるが、私は全くもって賛同する。

男女間の関係やライフスタイルは大きく変化してきている。しかし、しつこいようだが、人間の生体能力はさほど変わっていない。だから、そのひずみに耐えきれず、現代病だの新しい病が生まれてくるのかな、と素人ながらに思っている。

技術や医療の進歩と己のポテンシャルは別で考えるべし?!