「変わってるね」は褒め言葉

一部上場の大企業を辞めて起業したCEOの戯言

銀行の法人口座は簡単につくれない

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ひさびさに起業・独立ネタ。

銀行の普通預金口座ってのは昔は誰でも簡単に開設できた。ペットだってオッケーだったわけだけど、ここ最近のオレオレ詐欺やネットショップを偽った詐欺ショップ・詐欺会社などが増えた事で、どうやら、お国が銀行にプレッシャーかけたそうな。

個人でも家の近所、通勤先の近くまたは通勤路近くにある銀行の支店でないと駄目らしい。

そんなわけで、当然ながら法人口座はもっと厳しい。

起業や独立する人(フリーランスは個人口座つかうのかな)は、分かっているだろうが

  • 資本金の額が低い
  • 事務所の実態がない(バーチャルオフィスなど常設でない場所を本店とするなど)
  • 事業内容などが不明虜(定款がざっくりしすぎる)

などがあてはまると拒否される。

これらをクリアしても面倒なのは実はなかなか開設の承認がおりないことなのだ。

そもそも銀行にとっては、起業したばかりの会社なんて相手にする暇なんてないのだ。資本金も少なく今後の売り上げなんかも不安定でリスキー。正直、彼らからするとこんなちっぽけな会社よりもお得意さん廻ってより預貯金なり信託パッケージを売りつける方がよいのである。

そんなわけで、くそ真面目に窓口にいって開設申請しても1、2ヶ月は稟議に時間かかって開設できないらしい。私の場合も、行政書士や税理士さんから「時間かかるから早めに銀行決めて申請しといて」と再三アドバイスしてくれた。

じゃあどうするか?

そう、コネである。前の会社の取引先銀行でもいいし、親戚で自営やっているひとでもいいし、お得意さんになっているお店のおつきあいしている銀行でもいいので、とにかくB2Bでおつきあいしている行員さんを紹介してもらう。これが手っ取り早い。行政書士さんにお願いして設立したのなら、その人に聞いてもいいだろう、多分同じ悩みを抱えている人はおおいはず(ぐぐっても結構でてくるしね)。

私の場合は、たまたま出資者の一人が既に会社を経営しており、その取引先である大手都市銀行を紹介してもらう事でわずか2日で審査を通し開設ができた。むろん、先の3つのポイントはしっかりクリアしてある。

ちなみに私の担当さん曰く、「バーチャルオフィスは基本的にお断りします」とのことなので、大手都市銀行に法人口座を持って、よしんば融資を受けようなんて思っている人はレンタル・借家・自宅を本店にする、などちゃんと事務所形態をしっかりもちましょう。

なお、アプリ作って売ったり、下請けでモノ作るから別に大手銀行でなくてもいいよ、信用とか別にいいし、というフリーランス的な仕事や個人事業さんは、口座維持手数料のかからないネットバンクがおススメです。審査もかなり緩いしネットから申請、必要書類を送っておしまい、ですから。

これから起業・独立する人はコネもしっかり使って頑張りましょう。