au 宛メールで添付ファイルが削除される問題 (プレインテキストフォーマットを使え!)
au (@ezweb.ne.jp) 宛にPDFのメールを送ったんだけど見えない、という症状を聞いて調査してみた。
この手の問題はだいたい添付ファイルサイズオーバーかウィルスチェックにかかっている時が多い。
しかし、実際やってみると10kb ぐらいの pdf ですら駄目だという。ちなみに本文は見えるのでメールとしては届いている。結局、色々送信側のメールソフトやキャリアなどを変えてようやく挙動の違いから原因をつかめた。
結論:リッチテキストまたはHTMLメールにPDFが添付されていると添付ファイルが削除される
つまり、
プレインテキストフォーマットに添付すれば問題なし
当たり前と言えば当たり前。RFCに準拠すればそりゃ届くさ、というわけ。
落とし穴はなんだったかというと、Gmail, iPhone, Mac Mail, Outlook,... 最近のメールソフトは基本としてリッチテキストかHTMLメールで送りやがるのだ。
いまどきプレインテキストしかうけつけないメーラーって何なの〜○´艸`)プッ
と言われそうだがリッチテキスト (RFC1896), HTMLメールはまだ最近のもので、相手が対応しているかどうかの判断はメッセージプロトコルでは規定されない。つまり、送り手が受け手の事を考えて出してあげる必要があるのだ。
インターネット上のメールフォーマット(メッセージフォーマット)は、RFC 2822 に対応しておけばよく、ここにはプレインテキストのみ対応すればよいことになっている。
しかし、デコメや装飾があるメッセージ(リッチフォーマット)を意図的に送る文化もでてきた。相手に注意喚起したい文章を赤字+ボールド体にするなどがその例である。また、最近は、各企業のDMなどもHTMLメールが増えてきたこともあり、
メーラーとしてはほとんど対応しているではないか
という風潮があるようで、デフォルトでリッチテキストまたはHTMLで送る設定になっているようだ。 iPhone のメールに至っては、その設定を手動きりかえできず、勝手に判断してくれるらしいおせっかい至要になっている(iPhoneメールの厄介な仕様を参考)
しかし、検索すればわかるように、HTMLメールはウィルスなど色々問題がまだあるし、リッチテキストもすべてが対応しているわけではない。確実ではないフォーマットなのにもかかわらず、なんとなく、デファクト化してしまっているのが罠なのだ。
これをすごーーーく分かりやすく家族に説明したら、
「誰でも読めないようなフォーマットをなんでメールで使うの?おかしいよ、その理屈」
って。はい、そうです。そうなんです。ただ、それがまかり通るのがインターネットの怖いところ。
ということで、au キャリアに添付メールを送る時には気をつけましょう。iPhone な人は諦めましょう(笑)。または、Web 経由でおくるとか。
今回の問題、au の窓口で相談していたら解決していたのかなーと思う今日この頃...