「変わってるね」は褒め言葉

一部上場の大企業を辞めて起業したCEOの戯言

「スキルがないから独立できない」という人は独立する気がない、についての俺意見

こちらのイケダさんの記事 www.ikedahayato.com

それに対しての日野さんのブログ dennou-kurage.hatenablog.com

これらを読んで思ったこと。

そもそもスキル不足、家庭経済事情(お金がない、教育費が〜)の不安を真っ正面にもってきて独立の相談や不満を言う人は、まず独立も転職もしない。私が以前いた会社は一部上場のグローバルカンパニーであったが、ほぼ100%に近いぐらいこの法則が当てはまる。

大手にいると優秀な奴はいくらでもいる。仕事の取引先も大手だったりするので、仕事のクオリティも含めて中小企業に比べたら比較にならないような大規模な世界で仕事をしているのだが、本人達は実は全くそれに気がついていない。(中小企業が質が悪い、といっているわけではありませんので、念のため)

つまり、客観的に見ると充分パフォーマンスもスキルもあるのに大企業では駒となってしまっていて「ちっぽけな存在」と自分を卑下してしまっているのである。

そして、大手のメリットである安定した収入と雇用体制。いきなり首切りはまずないし、ボーナス削減はあっても組合が強いと全額カットなんて恐ろしことはない。だから住宅ローンなんかも安心して組んでしまう。

井の中の蛙というのか。

これらの理由もあってか、私もかなりの人から独立や転職の相談を受けたが、この手の人はいまだに愚痴を言いながらもその会社に居続けている。

一方で、どんな人が独立していったか。

家庭環境やスキルうんぬんではなく、「そもそも」論で熱く持論を展開するひとだ。

そもそも会社って〜、とか、そもそもイノベーションをおこすっていうのはさぁ、とかそういう議論から入っていく人。そして、散々話をした後に、

「って思うんだけど、今の会社ではそれができないだよね? もう独立とか転職したほうがいいのかな?」

こういう人は1、2年以内に独立している。

彼等は自分も含めてスキル不足やお金についても不安を口走るときがあるが、それ以上に仕事や生活に対するマインド面の意見が強い

これらは、あくまでも「大手にいる人でスキル不足を独立できない理由にする人は」という限定ではある。

その中で独立すべきか悩んでいる人に語るなら、いまの会社のブランド価値が落ちる前に独立はしたほうがいいだろう。会社が傾いてからでは、転職にしろ準備期間も精神的な面でもネガティブな面がついてまわる。それよりも、普通に仕事をしながら着々と準備すればいい。先に述べたように急に首を切られることなんてないのだから。

なお、イケダさんの「独立したあとに役立つのは独立したあとに身につくスキル」というのは賛同できるのだが、やはりなにかしらの強みとなるスキルはないと辛いだろう。

日本の99.7%は中小企業である。小規模企業(従業員20名以下)は87%も及ぶ。それだけコンペティターが多いわけで、この中で勝ち抜いていくには、最初の取っ掛かりも大事だろう。すごく外部にコネがある営業マンとか、か。

弊社も2年目に入るところで、まだまだヒヨッコ。一応、このスキルは他にはないな、という強みは見えてきたが、これからまだまだ勉強してスキルを磨いていかないとと思っている所存である。