「変わってるね」は褒め言葉

一部上場の大企業を辞めて起業したCEOの戯言

在宅勤務を禁止すべきかどうかの話題

最近話題の「在宅勤務」を中止したほうがいいのではという風潮から

イノベーションを起こすためには、本当に在宅勤務を禁止すべきなのか? - 脱社畜ブログ

正直、是非だけで応えるのは難しいだろう。職種・従業居規模など状況次第ではある。

チームラボの猪子社長が『在宅勤務禁止』について説明し

チームラボ・猪子寿之:ヤフーもやめたでしょ。「ノマド」「在宅勤務」を禁止する理由 | BizCOLLEGE <日経BPnet>

ているが、考え方は分かる。

私も同じようなデジタルメディアや家電などを社内でベンチャー的に研究開発するリーダーをしていて同じような経験をしているからだ。プロジェクトリーダー・プランナー・デザイナー・エンジニア(ソフト・ハード)あたりがチーム体制を組んで、イタレーションしながら開発していく。

エンジニアがプロトでつくったものをその場で皆でチェック、デザイナーはすぐ席でテキスチャを修正、メカ屋はCAD確認、UXをチェックとそのときその場にいることで加速的に開発が廻る事が経験的に多いからだ。

たしかにSkypeとかでもできるが、やはりリアルには叶わない。こまかいところを伝えるのには弱い。

こういう面でみるとどっか一ヶ所にあつまって皆であれこれやるというオフィス出社型の効率は良い。一方で、日野さんが指摘するように、オフィスにいるとちがった割り込みも多い。電話やどーでもよい質問とか。ただし、これはケースバイケースだ。外出気味や在宅になるとなんでもかんでもメールになる。対面だと「あ、それ、彼だから」とか一瞬で応えることもメールだとあれこれ文章がかいてあったり返事もCCに余計なお偉いさんまではいっていたりすると、「その件につきましては・・・」みたいに長々とかかないといけない(会社もある)。

私用や自己啓発などのための時間として在宅勤務、ノマドにするというのは非常に賛成である。

平日と休日は環境が一変する。どこにいっても空いている。美術館でもゆっくり考えながら見える。ライブもいける。自己啓発(英語、ジムなど)レッスンにしても平日の日中は一番安いし、良い先生を選び放題だ。と、いいところも非常に多い。

結局のところ、モチベーションあってプロジェクトなり仕事に参加しているひとは、意識も高いこともあり、集まる時なら行きますよ!となって出社してくる。前職の私のチームはまさにそういう感じで、ちりちりの職場だったが週数回は皆集まっていた。悩み相談や最新のいけてる情報を生で交換したりとそれぞれ思いは違うようだが、切磋琢磨したくなって近くによってくるものだ。

ただどんな会社もこんなにうまくいくわけはない。 そもそもモチベが低い仕事だったりしたらどうなのか、ということだ。家だろうが会社だろうが嫌な物は嫌。むしろ、誘惑の多い家だとなおさらやらないだろう。

結局のところ、日本では一般的なサラリーマン、朝8時から夜6時までオフィスで一緒に働いてれば給料がでる時給型報酬がメインである以上、完全成果主義的にとらわれがちな在宅勤務型になるのは、大企業においてはなかなか難しいのではないかと思う。

ちなみに某IT企業では、子育て中の在宅勤務の際に「仕事します、おわります」をSKypeで上司に伝え、時々チャットするなど遊びにいってないか確認していたらしい...